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【総合監修】神戸市立医療センター中央市民病院 脳神経外科 部長 坂井 信幸 先生
    【監修】先端医療センター病院 脳内管内治療科 医長 坂井 千秋 先生


専門医に相談する

脳動脈瘤の対処法には、定期的に検査を受けながら様子を見る方法と手術により治療する方法があり、どちらにもリスクはあります。それぞれのリスクを知って自分に合った方法をよく考えることが大切です。セカンドオピニオンを受けたい場合は、主治医に相談して検査データや紹介状を揃えてもらうと良いでしょう。また、破裂を防ぐための手術には2種類あり(開頭手術と血管内治療)いずれにも精通している専門医に相談することが重要です。もし、1つの治療法だけの紹介ならもう一方の治療法の説明を必ず受けて下さい。

様子を見るのか、治療するのか

様子をみることのリスク
  • 破裂の危険性(くも膜下出血が生じれば、後遺症や死亡につながることが多い)
  • 脳動脈瘤が拡大して症状につながる
  • 破裂の心配が続く
  • 定期的に検査を受けていても破裂はいつ起こるかわからない
治療することのリスク
  • 治療の合併症
  • 重度の障害や死亡につながることがある
  • 手術創や穿刺部の不快感が続くことがある

ガイドラインを目安に臨機応変に判断

日本脳ドック学会では、脳動脈瘤の最大径が5mm以上、または5mm未満でも一定の条件を満たせば手術を検討することを勧めています。それに当てはまらない場合でも、破裂の可能性、治療をすることのリスク、脳動脈瘤の形状や位置、患者さんの希望などを考慮して、個々のケースに合わせて臨機応変に判断します。

判断する際のポイントは

全身状態 年齢・性別や、高血圧・糖尿病などの有無により治療をすることのリスクは異なります。
腎機能が悪い人、造影剤アレルギーの人では造影剤が使いにくく、血管内治療は勧められません。
脳動脈の位置 破裂の危険性が高い部位かどうかを確認します。
脳動脈瘤の形状 極端に大きいもの、不規則な形状のものは、破裂の危険性が高いと言われます。
治療のリスク 治療中に脳動脈瘤が破裂したり、周囲の血管や神経を傷つけたりすると、麻痺などの後遺症や死亡につながることがあります。
  • 開頭手術では、動脈瘤が最大径20mm以上、脳の深いところにある、細い動脈である穿通枝が関与する場合は、後遺症の出る可能性が高くなります。
  • 血管内治療では、動脈瘤の大きさや形状、位置によって、治療の難度が変わります。
    抗血小板薬が服用できない時は、治療できません。

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テルモは、グループ会社のMicroVention社と共に、くも膜下出血の予防に取り組んでいます。